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昭和20年 6月19日 福岡大空襲



74年前

福岡の街は 雨のように降ってくる焼夷弾で

焼け野原になりました

母はその時 9歳


ニュースで慰霊祭のことが流れると

まるで昨日のことのように

話始めました

昭和20年 6月19日 福岡大空襲_c0351235_08312089.jpg



防空壕は安全で爆弾が落ちてきても大丈夫と思われていました

助かったひともいます

でも 防空壕にいたから 亡くなった方も。。。

なにが生死を分けるのか





その日 母の家族も防空壕にいました

奈良屋小学校 いまの博多小学校で

地区の仕事をしてた祖父が走って戻ってきて


まあだ出とらんとか!!


どなったそうです



こげなもんで守れるような爆弾やないぞ

はよ 逃げるぞーーと

リヤカーに祖母と母たち兄弟をのせ

びしょびしょに濡らした布団をかぶせ

降ってくる火の粉の中

祖父がひいて逃げたそうです



そのリヤカーに乗る時

近所に住むクラスの子が見えたそうです

目があったので

あした また学校で・・・

と声をかけようとしてなぜか言葉が出ず

母はリヤカーへ

その子は 家族と庭の防空壕へ



どの方向が 道が 正解かはわからず

祖父はリヤカーを引き走り続け


どうにか 家族みんな無事に

今の福岡市民会館のとこに行き着き

多くのひとがそこには集まっていたそうです


夜が明けて

自宅に戻ると あとかたもなく

あの

同級生の子は 防空壕でみんななくなっていたそうです



目があったあの時

手毬をもっていた同級生の姿を今もはっきり思い出せるそうです




Commented by こめ母 at 2019-06-20 20:21 x
お母さんは思い出す度に
切ない思いをしているのでしょうね。
74年間も。。。
こうやって戦争の悲しい体験談を
語れる方がお元気なうちに
書き残していくことは大切ですね。
語り継いで今ある平和な日本を守りたいね。
私は秋にひめゆりの塔の記念館で
沖縄戦線を知ってきました。
私が知ったことで何かができるわけではないけれど
たくさんの犠牲者を知り
たくさんの悲しみや無念を知り
戦争体験者のお母さんや母たちに
寄り添えるといいですね。



Commented by pinochiko at 2019-06-20 22:39
生々しい、目の前にその時の光景が見えるようなお話を聞かせてくれてありがとうございます。
思い出したくないお話かもしれませんが、こうして記憶を引き継ぐことは大切ですね。
何が生死を分けるのか。それは誰にもわかりませんね。
お母様がいたから今があると思うと、その時リヤカーを必死で引いたお父様(おじいさま?)に感謝ですね。
Commented by 7saikaranocherry at 2019-06-21 21:31
> こめ母さん
自分が9歳のころの記憶とかほぼないんですけど
やはり 戦争という恐怖の体験が深く脳にそのシーンを刻みつけたんでしょうかね
ここに記すことで娘たちの目にもとまるので
また話が聞けたら 記しておこうと思います
ひめゆりの塔
どれだけの はかりしれない無念
知ること 痛みを感じるのはとても大事だと思います
今の平和がその犠牲の上にあることも
忘れてはいけないですよね
Commented by 7saikaranocherry at 2019-06-21 21:40
> pinochikoさん
語り部さんが少ないというのは
やはり 思い出したくないからですよね
悲しいしつらいし・・・
祖父が必死で走ってくれたから
母の命も助かり 私につながり 娘たち 孫ちゃんにも
次の御墓参りで あらためてありがとうと手を合わせようと思います。

Commented by tokidokitasu at 2019-06-23 20:56
お母さまの戦争の記憶
子どもがこんな経験をするなんて・・・
おじいさまが走ってくださったから、
今、チェリちゃんのママさんや娘さん、
お孫さんたちに命がつながったんですね。
Commented by 7saikaranocherry at 2019-06-24 09:37
> tokidokitasuさん
忘れられない記憶
子供の目に どんなに恐ろしく映ったことでしょう
今に繋がっている命
おかげさま すべておかげさまですね
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by 7saikaranocherry | 2019-06-20 19:41 | Comments(6)

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